INDI ドライバでEQ6Pro ダイレクト制御 その1 (2018/05更新) by eibow

〜準備(アプリのインストール)〜

0.概要
今まで、ASCOM (Windows7)でEQ6Proの制御を行い自動導入やオートガイドをしていました。
ASCOMに特に不満はありませんが、今使っているパソコンのOS(Windows7)が2020年に
サポート終了となることを考えると、今のうちにINDIに乗り換えようと思って作業しました。
その作業メモです。

機器構成とASCOM (Windows7で稼働)で使っていたソフトです。
赤道儀:EQ6Pro (SynScanを使わずに、ダイレクト制御)
赤道儀制御:ASCOM+EQMOD+GamePad
自動導入:Skychart (別名 Cartes de Ciel)
センサー:ASI120MM
オートガイド:PHD2


INDIに変更しても、なるべく慣れたソフトで同様な操作環境を構築します。

機器構成とINDI (Ubuntu系Linuxで稼働)で使うソフトです。
赤道儀:EQ6Pro (SynScanを使わずに、ダイレクト制御)
赤道儀制御:INDI(EQMod) + EQMODGui + GamePad
INDI設定:INDIstarter
自動導入:Skychart4.0 (別名 Cartes de Ciel)
センサー:ASI120MM
オートガイド:PHD2 2.6.4

下図は現在の機器と接続図です。ASCOMから変更した点は、EQ6ProとASI120MMのUSBケーブルを分離したところです。
ASCOMでは大丈夫だったんですが、INDIではHUBでまとめたりするとASI120MMが動作しなくなります。
なおST-4接続は使っていません。(ケーブルの記載漏れではありません。)

INDIシステムの接続図


それと、USB2.0仕様のASI120MMは「ASI Cameras Firmware Upgrade Tool」(Windows版のみの提供)を使って
コンパチブルファームウェアにしたほうが無難なようです。デフォルトファームウェアではLinuxの通信仕様を満たしていない
ようですので。なおUSB3.0の製品は問題ないそうです。

リンク:ASI Cameras Firmware Upgrade Tool



(注)以下の記事は、Ubuntu系Linuxの操作が分かるという前提で書いています。あしからず。

INDI (Instrument-Neutral-Distributed-Interface) LibraryはASCOM同様、天文機器の
コントロールと制御の自動化用にデザインされたクロスプラットフォームのソフトウェアの仕組みです。
多種多様な望遠鏡をサポートしていますが、詳しい説明は省略します。

INDI Libraryホームページ   http://indilib.org/

今回インストールに用いたLinuxは、Ubuntu系の「Linux Mint 18.3 Xfce 64bit」です。
Ubuntu系でないと、PPAが使えませんので注意してください。


1.ダイヤルアウトグループ所属
Windowsではこの概念は無いんですが、LinuxではRS232C出力をするためには、ダイヤルアウトグループに
所属しておく必要があります。

ユーザー "hoge" をグループ "dialout" に追加するコマンドです。
端末を起動し、下記のコマンドを実行します。

$ sudo adduser hoge dialout



2.ソフトウェアのインストール

2.1.INDI Libraryのインストール
コマンドでのインストールとなります。端末を起動し、以下のコマンドを順次実行します。

(1)PPAの追加
OSがUbuntu系なのでPPAサービスを利用します。

 $ sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa
 $ sudo apt-get update


(2)INDIのインストール
INDIライブラリをすべてインストールします。

 $ sudo apt-get install indi-full


(3)KStarsのインストールと日本語表示化
KStarsを常用するつもりは無いのですが、INDIのデフォルトソフトがKStars+EKOSですので、
EKOSでの設定確認のためにも、インストールしておきます。

 $ sudo apt-get install kstars-bleeding
 $ sudo apt-get install kde-l10n-ja


2.2.EqmodGuiのインストール
ASCOMのEQMODとよく似たGUIのソフトがあります。2018/05現在、バージョンは1.3.0-96です。
以下からdebファイルがダウンロードできます。

Ubuntu系64ビット用debファイル: eqmodgui_1.3.0-96_amd64.deb

ダウンロードしたdebファイルをダブルクリックしてインストールします。
起動すると以下のようなGUIが表示されます。ASCOMのEQMODとそっくりですね。

EqmodGui起動時 EqmodGui展開時



2.3.INDIstarterのインストール
以前ここにアップした記事では、PC起動時にINDIサーバを起動しておくよう記述しましたが、設定が面倒な上、
機器変更も面倒ですので、[INDIstarter]というアプリを利用します。
2018/05現在、バージョンは1.3.0-101です。以下からdebファイルがダウンロードできます。

Ubuntu系64ビット用debファイル: indistarter_1.3.0-101_amd64.deb

ダウンロードしたdebファイルをダブルクリックしてインストールします。
起動すると下図(左)のようなGUIが表示されます。
ドライバを追加後、INDI Serverを起動すると下図(右)のような表示となります。

INDIstarter起動時 INDIstarter実行時


これは、端末から以下のコマンドを実行したのと同じ状態です。

 $ indiserver indi_eqmod_telescope indi_joystick indi_asi_ccd



2.4.Skychart (Cartes du Ciel)のインストール
ASCOMでも使っていた星図ソフトです。INDIにも対応しています。

Skychart (Cartes du Ciel)ホームページ



(1)libpasastroをインストール
Linux版だけのようですが、バージョン3.11からlibpasastroが必要です。
事前にインストールしておきます。
以下からdebファイルがダウンロードできます。

Ubuntu系64ビット用debファイル: libpasastro_1.1-20_amd64.deb

ダウンロードしたdebファイルはダブルクリックしてインストールします。

(2)Skychart (Cartes du Ciel)のダウンロード
以下からdebファイルがダウンロードできます。2018/05現在、バージョンは4.0です。

Ubuntu系64ビット用debファイル: skychart_4.0-3575b_amd64.deb

ダウンロードしたdebファイルはダブルクリックしてインストールします。

以下のデータも同様にインストールします。

Stars catalogs debファイル: skychart-data-stars_4.0-3421_all.deb
DSO catalogs debファイル: skychart-data-dso_4.0-3431_all.deb
DSO pictures debファイル: skychart-data-pictures_4.0-3421_all.deb

(3)Skychart (Cartes du Ciel)の日本語化
ファイルはここにあります。 Cartes du Ciel (Sky Charts)Ver.4.0 Linux日本語化ファイル
tar.gzファイルです。適当なソフトで解凍して下さい。

(参考記事) Skychart (CdC) Ver.4.0 for Linux 日本語化

以下のフォルダにある日本語ファイルをこれと置き換えます。
(日本語ファイルが存在するだけで、日本語訳は登録されていないため。)

/usr/share/skychart/data/language/skychart.ja.po
/usr/share/skychart/data/constellation/constlabel_ja.cla

端末を起動し、以下のコマンドを実行します。

$ cd Downloads/Skychart_4.0
$ sudo cp constellation/constlabel_ja.cla /usr/share/skychart/data/constellation
$ sudo cp language/skychart.ja.po /usr/share/skychart/data/language


2.5.PHD2 Guidingのインストール
ASCOMで使っていたオートガイディングソフトです。これもINDIに対応しています。
端末を起動し、以下のコマンドを順次実行します。2018/05現在、バージョンは2.6.4です。

(1)PPAの追加とリストの更新

$ sudo add-apt-repository ppa:pch/phd2
$ sudo apt-get update


(2)PHD2のインストール

$ sudo apt-get install phd2


(3)PHD2の日本語化
ファイルはここにあります。PHD2 ver.2.6.4 日本語化ファイル

以下のファイルを置き換えます。

/usr/share/locale/ja_JP/LC_MESSAGES/phd2.mo

端末を起動し、以下のコマンドを実行します。

$ cd Downloads/PHD2_2.6.4
$ sudo cp phd2.mo /usr/share/local/ja_JP/LC_MESSAGES


(参考記事)
PHD2 version 2.6.4の日本語化ファイル



2.6.軽量ランチャーのインストール
ソフトの起動が簡単にできるようにランチャーを使います。ここではDockyをインストールします。

(1)PPAの追加とリストの更新

$ sudo apt-add-repository ppa:docky-core/stable
$ sudo apt-get update


(2)Dockyのインストール

$ sudo apt-get install docky


(補足)追加した ppa のリポジトリをリストから削除するには以下のコマンドを実行します。

$ sudo add-apt-repository --remove ppa:docky-core/stable


インストール後に起動したら、まずランチャーによく使うアプリを登録します。方法は簡単です。
アプリを起動すると、Dockyにアイコンが表示されるので、そのアイコンを右クリックし、メニューから「ドックに追加」を選べば、
以後アプリを閉じてもランチャーにアイコンが残ります。詳細はDockyのマニュアルで確認してくださいね。

以上でINDI関連のソフトインストールは完了です。

続く・・・