Cartes du Ciel (Skychart) Ver.3.10を日本語化してみました。(2014/05)
by eibow
自動導入ができるフリーのプラネタリウムソフトとしては、ほかに"Stellarium"が有名です。
"Stellarium"は動作は軽快ですが、単体ではASCOMに対応しておらず"StellariumScope"の助けが必要です。
また、マウスだけですべての操作が出来ず、特に自動導入ではキーボードからのコマンド入力が必要です。
"Cartes du Ciel (Sky Charts)"は星図の再描画が遅いのと、マウスドラッグでの画面移動が出来なかった
ため今まで使っていませんでした。しかしVer.3.9あたりからこれができるようになっていました。
そこで最新のバージョン3.10を使ってみようと思い立ちました。英語のままでもいいんですが、使い勝手は
日本語のほうがいいに決まっています。で、ネットでVer.3.10の日本語化パッチをあちこち検索しましたが、
世の中そう甘くはありません、全く見当たりません。
ないものはしょうがないんで、ここは一念発起、自分で日本語化に挑戦することにしました。
幸いなことに"Cartes du Ciel (Sky Charts)"はあらゆる言語に対応できるように考えられています。
また、過去のバージョンについては何人かの方が日本語化されています。
ファイルをここに置きます。→ Cartes du Ciel (Sky Charts)Ver.3.10日本語化ファイル
ZIPで圧縮しています。日本語化方法は後述します。
1.Cartes du Ciel(Skychart)ファイルのダウンロード
http://www.ap-i.net/skychart/en/download
上記URLにアクセスしたら、[Softwere]欄、[Skychart 3.10]項目の"Windows setup"をクリックします。
"skychart-3.10-2854-windows.exe"というファイルがダウンロードされます。
ついでに、[Additional Catalog]欄の
[Stars catalogs]項"Windows setup"
[DSO catalogs]項"Windows setup"
[DSO pictures]項"Windows"
をそれぞれダウンロードしておきます。
2.ソフトのインストール
ダウンロードした"skychart-3.10-2854-windows.exe"をダブルクリックします。
画面の[Next >]をクリックしていくと以下の画面のようにインストールが進んでいきます。
(注)画面はクリックすると大きいものが表示されます。
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インストール画面1 | インストール画面2 |
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インストール画面3 | インストール画面4 |
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インストール画面5 | インストール画面6 |
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インストール画面7 | インストール画面8 |
[インストール画面8]が表示されたらインストールは完了です。[Finish]をクリックして終了します。
これでデスクトップに"Cartes du Ciel"のアイコンが出来ているはずです。
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3.観測地の設定
デスクトップに出来た"Cartes du Ciel"のアイコンをダブルクリックします。
最初の1回だけ新機能などの情報を表示する画面が現れます。([新機能&バグフィックス情報画面]参照)
[Next >>]をクリックして[観測地の設定画面]に進みます。
[観測地の設定画面]では[Obsrvatory database]をクリックして、国名、都市名と選択します。
とりあえず一番近い場所を選択します。ここでは家に一番近い[Japan]→[Yamaguchi]としています。
[観測地の設定画面4]で[OK]をクリック、[観測地の設定画面5]で[Apply]をクリックすると観測地の夜空を
描画します。
ここで一旦プログラムを終了します。
メニューの[File]→[Exit]クリック、またはウィンドウの[×]ボタンをクリックします。
[終了確認画面]が出たら[Yes]または[No]のどちらかをクリックします。
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新機能&バグフィックス情報画面 | 観測地の設定画面1 |
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観測地の設定画面2 | 観測地の設定画面3 |
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観測地の設定画面4 | 観測地の設定画面5 |
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プラネタリウム画面 | 終了確認画面 |
4.日本語化ファイル
日本語化は、メニュー(惑星名を含む)と星座名について行いました。
星の固有名と星雲星団名については、英語で問題ないため行っておりません。あしからず。
ファイルのリンク→ Cartes du Ciel (Sky Charts)Ver.3.10日本語化ファイル
ZIPファイルですので適当なソフトで解凍して下さい。
さて、プログラムがインストールされたディレクトリは、"C:¥Program Files¥Ciel"ですね。(XPの場合)
(注)Windows7 64bit版では"C:¥Program Files(86)¥Ciel"です。32bit版は上記と同じ。
ここに"data"というディレクトリがあります。その中が[インストールディレクトリ2]です。
さらにその中に"language"と"constellation"というディレクトリがあります。
ここに上記の日本語化ファイルをコピーします。
(注)管理者権限のあるユーザーで行って下さい。そうでないとコピーできません。
"language"ディレクトリに"skychart.jp.po"ファイル
"constellation"ディレクトリに"constlabel_jp.cla"ファイル
それぞれコピーします。これで日本語化作業おしまいです。
なお全て日本語化しているわけではありません。
独断と偏見で、無理に日本語化すると意味が分かりにくくなると判断した所や、
使うあてのない機能の部分はあえて訳してません。
もう日本語化されてるはずですが、されないという人は、[言語設定画面]を確認してみてください。
設定を"Default(jp_JP)"として下さい。
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インストールディレクトリ1 | インストールディレクトリ2 |
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インストールディレクトリ3 | インストールディレクトリ4 |
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言語設定画面 |
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日本語化されたプラネタリウム画面 |
5.追加カタログのインストール
セットアップ作業が完了したら、先ほどダウンロードしておいた[Additional Catalog]のデータ
[Stars catalogs] "skychart-data-stars_3.8-2293_all.exe"
[DSO catalogs] "skychart-data-dso_3.8-2293_all.exe"
[DSO pictures] "skychart-data-pictures_3.1-1466_all.exe"
をそれぞれダブルクリックしてインストールして下さい。
UCAC4データについては、容量が大きいため、必要な人が必要な領域(北半球など)を
インストールしたほうがいいでしょう。
次は、日本語化したCartes du Ciel (Skychart)の、設定方法や、自動導入のやり方を解説します。
以上