INDI Libraryで EQ6Pro ダイレクト制御 (2016/01掲載、2017/09更新)
by eibow

0.概要
現在は、ASCOM (Windows7)でEQ6Proの制御を行い自動導入やオートガイドを
しています。ソフトウェアに特に不満はありませんが、今使っているパソコンのOS
(Windows7)が2020年にサポート終了となることを考えると今のうちにINDIに
乗り換えようと思って作業しています。その作業メモです。

INDI Library (Linux)を使ってEQ6Proのダイレクト制御を行います。
(注)以下の記事は、Linuxを使ったことがあるという前提で書いています。

INDI (Instrument-Neutral-Distributed-Interface) Libraryは天文機器の
コントロールと制御の自動化用にデザインされたクロスプラットフォームの
ソフトウェアの仕組みです。多種多様な望遠鏡をサポートしています。

CCD、フォーカサー、フィルターホイール等どんな機器でもサポートできる能力を
秘めています。INDIはASCOMと同様に、ハードウェア(機器)とフロントエンドソフト
(星図ソフト)の間を取り持つミドルウェアとして働きます。
これによって各社各様の機器の違いを吸収します。

INDI Libraryホームページ   http://indilib.org/

INDIライブラリ ソフト構成図



INDI ホームページでは、星図、天体の導入、アラインメントモジュール、ガイダー
モジュールを含んだオールインワンのフロントエンドソフトとして、[KStars+Ekos]を
用いて説明されていますが、好みにより[Cartes Du Ciel(SkyCharts)]や
[OpenPHD]、[lin_guider]などを使うこともできます。

今回インストールに用いたLinuxは、Ubuntuベースで、デスクトップ環境はXfceを
選んでいます。



1.IIDI Libraryのインストール
まだまだ初心者には敷居が高いんですが、コマンドでのインストールとなります。

INDI Libraryの動作にはUbuntuの場合、バージョン14.04以降である必要があります。
端末を起動し、以下のコマンドを順次実行します。

サードパーティド製ドライバーを含んだすべてのライブラリをインストールします。

 $ sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa
 $ sudo apt-get update
 $ sudo apt-get install indi-full


INDI Libraryの基本ドライバのみをインストールする場合は、

 $ sudo apt-get install libindi1 indi-bin



2.EQMod
自分の場合、EQ6ProはSynScanを使わずに、ダイレクトに制御しています。
ASCOMの場合はEQMODというドライバを使いますが、INDIにも同様のドライバがあります。
同じ名前のEQModです。EQModドライバーは、サードパーティド製ドライバーを含んだ
すべてのライブラリをインストールすれば含まれています。
(注)使うにはINDI Library v0.9.7 以上がインストールされていることが必要です。

このドライバーだけインストールするには、端末を起動し以下のコマンドで行います。

 $ sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa
 $ sudo apt-get update
 $ sudo apt-get install indi-eqmod



3.EqmodGui
ASCOMのEQMODとよく似たGUIが提供されています。2017/09現在、バージョン 0.5.6-64 です。
以下からdebファイルがダウンロードできます。

32ビット用: eqmodgui_0.5.6-64_i386.deb
64ビット用: eqmodgui_0.5.6-64_amd64.deb

ダウンロードしたdebファイルをダブルクリックしてインストールします。


起動すると以下のようなGUIが表示されます。ASCOMのEQMODとそっくりですね。

EqmodGui起動時 EqmodGui展開時



4.INDIサーバ[INDI Server]自動起動設定
ソフト構成図を見てお分かりのように、起動時にINDIサーバを起動しておく必要があります。
INDIサーバ起動時には、マウントドライバーも同時に起動するようにします。
またEQMODではジョイスティックをサポートしていますので、これも起動します。

コマンドで起動するには、端末から以下のように入力します。

 $ indiserver indi_eqmod_telescope indi_joystick



でも毎回手動で起動するのは面倒なので、ログインしたら自動起動するようにします。
Xfceの場合、自動起動プログラムに登録しますと、ログイン後起動します。

[設定マネージャー]→[セッションと起動]
[自動開始アプリケーション]タブ
[追加]ボタンをクリック

セッションと起動画面 追加画面(データ入力前)



データを入力して「OK」をクリックすると自動起動に登録されます。
コマンドは、[indiserver indi_eqmod_telescope indi_joystick]

追加画面(データ入力後) セッションと起動画面



なお、蛇足ながら設定ファイルは以下の場所にできます。
/home/$USER/.config/autostart/indi-eqmod.desktop

 [Desktop Entry]
 Encoding=UTF-8
 #Version=0.1.0
 Type=Application
 Name=indi-eqmod-telescope
 Comment[ja]=EQMod Mount ドライバ
 Exec=indiserver indi_eqmod_telescope indi_joystick
 StartupNotify=false
 Terminal=false
 Hidden=false


ここで一旦、ログインしなおすか再起動すれば[INDIサーバ]が起動します。


5.ダイアルアウトグループ所属
ここで、Unix系ソフトならではの重要な設定をする必要があります。
Windowsではこの概念が無いので、気づきにくいのですが、LinuxではRS232C出力を
するためには、ダイアルアウトグループに所属する必要があります。

望遠鏡とはRS232Cプロトコルで通信するために以下の操作は必須です。
(注)$USER のところはユーザーIDを入力します。

 $ sudo adduser $USER dialout

  ユーザー `$USER' をグループ `dialout' に追加しています...
  ユーザ $USER をグループ dialout に追加完了。



これで、INDIを使う準備が整いました。
次は、望遠鏡を制御できる星図ソフトと、ガイダーソフトをインストールしていきます。


続く・・・