EQDIRECTの導入とEQASCOMの設定(2013/05)
by eibow

1.はじめに
SynScanの使い方にはやっと慣れてきたのですが、今度は電源投入時に毎回日付と時刻を入力する
のが面倒になってきました。
それにSynScnのメニュー階層が深く、アラインメント時には暗闇の中でキーを何度も押す必要があります。
そこで、もっと「ものぐさ」をしたいと思い、EQDIRECTに挑戦してみました。
これだとSynScanがいりませんので、日付と時刻の入力が不要です。
またアラインメントもパソコンのプラネタリウムソフトからできます。
ということで、まずはネットで情報収集です。

2.ソフトのインストール
EQDIRECTにするには、まずASCOMというソフトをインストールする必要があるということがわかりました。
またプラネタリウムソフトもASCOMに対応したものをインストールする必要があるようです。
さらにマウントをコントロールするにはASCOMに対応するドライバが必要なようです。

ネット情報によりますと、
「Cartes du Ciel (SkyChart)」「Stellarium」「HNSKY」「C2A」「TheSky6」「Guide9」「ステラナビゲーター」
といったようなプラネタリウムソフトがASCOMに対応しているようです。
またEQ6Pro用のASCOMドライバーはEQMODというプロジェクトでEQASCOMとして提供されています。

方法としては、以下の2通りあります。
画像や図は全て、クリックすると別ウィンドウで大きく表示されます。

(a)SynScanを接続したままでスルーさせる方法
eqmod01
(b)EQDIRECTというレベル変換器を作成し直接接続する方法
eqmod02
とりあえず(a)の方法で動作確認することにしました。
上記ソフトをインターネットからダウンロードしてインストールします。
それぞれのURLは以下の通りです。ここではインストール方法については書きません。

(1)ASCOM
  http://ascom-standards.org/

(2)EQASCOM
  http://eq-mod.sourceforge.net/
  http://sourceforge.net/projects/eq-mod/files/EQASCOM/

(3)Stellarium
  http://stellarium.sourceforge.net/

(4)StellariumScope
  http://www.welshdragoncomputing.ca/

(5)Cartes du Ciel (SkyChart)
  http://www.ap-i.net/skychart/start

(6)HNSKY
  http://www.hnsky.org/software.htm

(7)C2A
  http://www.astrosurf.com/c2a/


3.PC Direct ModeでASCOMのテスト

直感的に操作できるStellariumStellariumScopeというソフトで制御してみることにしました。
SynScanのファームウェア3.0以上では、ユーティリティメニューに[PC Direct Mode]が用意されています。
これでテストします。
電源投入と同時に[PC Direct Mode]になってくれれば、EQDIRECTを作成する必要はないんですが、
実際には毎回初期設定が済まないことには、このモードにすることができません。
[PC Direct Mode]を使っても面倒なのは変わりません。

パソコン側の設定は、
ポート:COM1、通信速度:9600bps、データビット:8、パリティ:なし、ストップビット:1、フロー制御:Xon/Xoff
にしていますので、ASCOM側の設定もこれに合わせます。

問題なく接続し、動作が確認できました。
eqmod03 eqmod04

さて次は、いよいよSynScanを不要にするためのハードウェア作成です。
これはパソコンとEQ6Proが直接通信できるようにするための、単なる「レベル変換器」です。

4.ハードウェアの作成
まず、EQMODプロジェクトに公開されている資料より、ピンアサインを調べます。

ハンドコントロールのケーブルがすこし短いようですので、この際このケーブルも
「LANケーブル」を使って自作することにしました。

それぞれの回路図は以下の通りです。

(1)ハンドコントロールケーブル
eqmod11

(2)EQDIRECT
eqmod12

作例写真です。たったこれだけです。
eqmod13 eqmod14
eqmod15 eqmod16

(追記:2017/07)その後、eBayで[USB To RS232 TTL UART PL2303HX Auto Converte]という製品を購入して、
作り直しています。作り直すというか、配線だけですね。

eqmod51 eqmod52


5.設置

実際に設置したところの写真です。置き場所がないので支柱に貼り付けました。
今のところパソコン側はRS232Cケーブルで接続していますが、変換ケーブルでUSB接続も可能です。
eqmod21 eqmod22

昔買ったゲームパッドを接続しました。
eqmod23 eqmod24

設定ファイルは
「C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\EQMOD\JOYSTICK.ini」
にあります。
変更する場合はこのJOYSTICK.iniを書き換えます。

以下の設定画面からも変更可能ですが、書き換える操作が面倒です。
eqmod25 eqmod26

私は以下のように定義しました。
eqmod27

システムの構成は以下のようになりました。
以前自作したGPSも接続しました。これで観測地と時刻の設定はバッチリです。
eqmod31

6.使用方法
準備として、EQ6Proとの通信設定が必要です。
EQMASCOMの設定については書きませんが、プロジェクトのHPに詳しく出ています。
(1)パソコンが立ち上がってからEQ6Proの電源をONにします
 今までならここで、モーターの音がし始めるのですが、無音です。

(2)プラネタリウムソフトを起動します。
 StellariumScopeを起動するとStellariumが自動起動します。
eqmod41 eqmod42

(3)EQ6Proと接続します。
 プラネタリウムソフトによって操作方法が違いますが、Stellariumの場合StellariumScopeから接続します。
 接続したら、EQASCOM操作画面の下[UNPARK]ボタンをクリックしてロック解除します。
 次にその上[Track Rate]の[☆]をクリックして、恒星時駆動にします。
eqmod43 eqmod44

(4)アラインメント
 アラインメントに使う明るい星を選び、画面をクリックします。
eqmod45

 キーボードの[Ctrl]と[1]キーを同時に押すと、望遠鏡は移動を開始します。
 移動が停止したらゲームパッドを使って目的の星を視野中央に導入します。
 すると、アラインメント星と望遠鏡が指し示す方向が、画面上でずれてしまいます。
eqmod46

ここでキーボードの[Ctrl]と[3]キーを同時に押すと、アラインメント星と望遠鏡の方向の
「同期」がとられます。
eqmod47

 同様の手順で、別の明るい星でアラインメントを行い同期をとれば初期設定は完了です。
 念には念を入れたい方は同様の操作を3回行います。
 その後も天体を導入するたびに「同期」を行えば導入精度は向上していきます。


(5)天体導入の別の方法
 いちいちキーボードから[Ctrl]と[1]キーを同時に押すのは面倒だというひとには、
 別の方法もあります。
 メニューの右から6番目、望遠鏡アイコンをクリックします。
 [Slew telescope to]というダイアログが表示されます。
eqmod48

 [現在の天体]ボタンをクリックし座標を特定します。
 eqmod49

 次に[Slew]ボタンをクリックすると望遠鏡が目的の天体に移動します。
 ただ[同期]については、現バージョンではマウス操作のメニューがありません。
eqmod50

 以上、簡単ですが、EQDIRECT導入後の使用方法です。