Samyang 8mm/F3.5 対角線魚眼レンズの無限遠調整(2015/07)
by eibow


この製品は出荷時のピント調整が不十分で、無限遠に合わないものが多いらしい。
御多分にもれず、当方のものも無限遠にピントが合わない。それどころか、どんな距離でもピントが合わない。
しかもe-Bayで購入したので、文句を言っていくところが国内に無い。
購入した香港の業者に言えばいいんだろうけど、送料のことを考えると高くついてしまいそうだし、つたない英語力では説明も
ままならない。これは泣き寝入りしかないのか?!

ネットの情報を検索してみると、マウント部を分解しスペーサーをかませて調整できたという記事が数件あった。
ワラにもすがる思いでやってみた。100均のシートをドーナツ状にくり抜きスペーサーを作って試行錯誤してみた。
しかし全くピントは合わない。それどころか組立時に、絞り目盛をクリックする機構のボールベアリング(1mm程度)
がバネに押されて飛び出してしまった。それを元のように組み立てるのに大変苦労した。
途中何度もボールベアリングが飛び出て行方不明になり、見つかるまで数十分かかること数回。やっとの思いで組み立てた。

もう二度とやりたくなかった。

マウント部を分解する方法


その後忘れて、ずっと放置していた。
で、今年EM2ボディを購入し、フランジバックが短いことを利用した各社用のレンズアダプタを取り揃えた。
それで、ふとこのレンズのことを思い出して、また懲りもせずネットを検索してみた。
今度は、海外もヒットするよう、英語で検索してみた。すると1件、別のアプローチで調整する方法を見つけた。
これでだめなら、諦めようと、「ダメもと」覚悟でやってみた。
それが以下の記事である。(注:これを行ってみようと思う方は、くれぐれも自己責任でお願いします。)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
Samyang 8mm/F3.5 対角魚眼レンズの無限遠調整方法

(1)フォーカスリングに被せてある滑り止めのゴムリングを強引に後ろへ引下げる 。
 爪で浮かせると動かしやすくなる。

(2)フォーカスリングを無限遠の位置で止まるまで回転させる。

滑り止めのゴムリングを下げた所


(3)距離目盛リングとフォーカスリングがセロテープで固定してあるので剥がす。
 セロテープは2箇所に貼ってある。剥がしたら距離目盛リングは手前にずらしておく。

(4)マイナスのイモねじが3つと、プラスねじが1つある。
 すべてのねじを緩める。ただし、あまり緩めると外れてしまうので注意。
 プラスねじは、無限遠の位置をロックしている模様。

ピントトング固定ネジを緩める


(5)カメラのライブビューでモニターしながら、フォーカスリングを回転させる。
 このときライブビューは最大に拡大する。また、なるべく遠くの被写体で確認すること。

(6)左右に回転してみて、一番鮮明になるところで止める。

(7)イモねじを1つ締めて見て、無限遠の位置でピントが合っていることを確認する。
 もし、ずれているようなら再調整する。

(8)納得のいく位置が見つかったら、すべてのねじを締める。

(9)距離目盛リングの無限遠位置を合わせ、セロテープで止める。

(10)滑り止めのゴムリングを元のように被せる。

位置を合わせて固定したところ



これで、当方のSamyang 8mm/F3.5でも無限遠にピントが合うようになった。
今度、星空を撮影してみよう。

試写(F3.5開放 ISO100 1/1250秒 ボディ Canon M2)



以上