ガイドスコープの簡易焦点距離変更方法(2014/02)
by eibow


1.はじめに
今までガイドスコープは焦点距離500mm固定で撮影鏡筒のみを800mm~2000mmに載せ替えて使っていました。
これで特に不満はありませんでした。彗星も、核で追尾して問題はありませんでした。
しかし、ISON彗星やLovejoy彗星の尾が伸びてきた時、尾をなるべく多く画面に入れようと、核をガイドスコープの
ぎりぎりまで寄せても、撮影した画面では思ったほど寄ってませんでした。
そこで、もっと焦点距離の短いガイドスコープも準備しておこうと、あれこれ検討しましたが、納得のいく製品が
見つかりませんでした。
それなら、アイピースレデューサを入れて焦点距離を短くしてはどうだろうと思いつきました。
で、ネットで検索するとやはり先人がいます。しかし、使い物にならないという人と、使えるという人と意見が二つに
分かれています。これは困りました。ガイドスコープ用ですからピントさえ合えばOKだと思っていたんですが、ピント
すら合わないという人もいます。
まあ、何事も自分でやってみないことには分かりません。ダメ元でテストしてみました。
以下は、そのテストレポートです。
なお1.5Xアイピースエクステンダーも借りることができましたので、一緒に比較してみました。


2.購入
0.5Xアイピースレデューサは、eBayで中国の業者から購入しました。たくさん出品されてますが、
どれも同じ製品のようです。注文後およそ2週間で届きました。

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0.5Xアイピースレデューサ 1.5Xアイピースエクステンダー



3.取り付け
アイピースレデューサですから当然アイピースに取り付けるためのネジが切ってありますが、
Lodestarとはネジ径が違います。それでレデューサを45度正立プリズムに差し込み、Lodestarで押さえ、止めネジで
固定することにしました。

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4.ピント
まずは、ピントが合うかどうか確認しました。
結果、レデューサでもエクステンダーでもピントは合うことは分かりましたが、レデューサの方は
盛大にゴーストが発生します。まあ明るい星はガイドに使用しないので、よしとしましょう。

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何も装着してない状態 0.5Xアイピースレデューサ 1.5Xアイピースエクステンダー



5.見える範囲の比較
オリオン大星雲M42で見える範囲を確認してみました。
1.5Xアイピースエクステンダーの方は取り付け位置が近いためか1.5Xの拡大率は無いようです。

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何も装着してない状態 0.5Xアイピースレデューサ 1.5Xアイピースエクステンダー



6.ガイドスコープと撮影画像
0.5Xアイピースレデューサを装着し、「M65、M66、NGC3628」でガイドスコープの視野と実際の
撮影画像を比較してみました。
ガイドスコープ:500mm/F6.2屈折 + 0.5xアイピースレデューサ
撮影望遠鏡:1000mm/F5のニュートン式反射 + コマコレクター
ガイドシステム:Lodestar + PHD Guiding ガイドスコープの視野と撮影画像の写野がほぼ一致しているのが分かるでしょう。

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500mm/F6.2 + 0.5x Reducer 1000mm/F5 + Coma Corrector



7.まとめ
0.5Xアイピースレデューサをつけても明るい星が視野に無ければ、特に問題なくガイドできます。
当方の構成の場合、ガイドスコープの視野と実際の撮影画像の写野がほぼ一致しました。
エクステンダーを使ってのガイドはしてみてませんが、同様に行えると思われます。

以上